オリエンテーション合宿2日目も絶好のハイキング日和です

今日も快晴、気温は3℃。寒いけど清々しい朝です。

3℃です。残り雪も寒そう。
でも、白樺林が朝日あに映えて、爽やかです。
シンボルの白樺です。
「体験の風をおこそう」は、市邨のキャッチフレーズみたいです。
食事前の消毒を怠りません。
朝食風景、密を避けて料理を取ります。手にはビニール袋を巻き付けて。

いよいよトレッキングの出発です。

9:00に13組から7組までが出発、続いて9:30に6組から1組までが出発します。例年は、右回りと左回りの二つのコースでしたが、今年は、全員が同じコースを歩きます。

赤のコースが前半、午前中のコース、青が午後の帰りのコース。
指導員さんの説明を受けます。壁の温度計は7℃を示しています。快適なトレッキングになりそうです。
宿舎の裏を回って、昨日アナグマがウロウロしていた草地を行きます。
乗鞍岳を背景にして、クラス写真を取ります。
草地の向こうの唐松林を目指します。
指導員の方が、説明をしています。 『皆さんは分水嶺を知っていますか?」

日影峠を目指して、林の中へ、カラ松の落ち葉がクッションになり、道は快適です。

林の中は、そこかしこに雪が残っています。
霜柱も立っていました。
生徒たちは、雪に触って、踏み締めて楽しそうです。
カラマツ林を行きます。 このカラマツ(落葉松)は、植林されたものです。
急な下り道に喚声が上がります。
登り道も大変です。息が上がって、声も出ません。
なんと今日は、御嶽山がくっきり見えます。
落葉松を見上げていたら、空にくっきりと白線が引かれていました。空気が澄んでいるせいか、飛行機雲が鮮やかに残ります。

カラマツ林を登ったり降ったりして、降りたところがカブト山への登り口でした。

足元は、これまでのルートのような枯葉が堆積した柔らかい土ではなく、岩が砕けてできた小石の斜面を登らなくてはなりません。

足元がおぼつかない斜面を上りきるとそこには絶景が待ってくれていました。

左が黒部五郎岳、右が笠岳。
乗鞍岳連峰です。

北には笠岳と黒部五郎岳が並び、来た方を振り返ると乗鞍岳がくっきりと見えました。

頂上で長い休憩を取りました。
西は、高山市の向こうに白山連峰が見えます。
白山がすぐそこです。
すぐ下の建物は、高山スキー場のレストハウス。その駐車場が昼食の弁当を受け取る場所です。後は、そこまで降りるだけ。

いままでカブト山に登るルートはとっていませんでした。これまでは、昼の時間にゲレンデ駐車場に着くために時間が取れないので、ここは登らずにいたのです。今回は、出発時間が1時間早かったため、登ることができました。

カブト山に登ってくる人とすれ違い。足下のザレ石に注意。

昼のお弁当はもうすぐ。しかしそこまでの下り道が大変です。角ばった小石の坂、ザレ場が続きます。

ゲレンデ駐車場までの長い下り坂、実はここはスキー場のど真ん中です。
ゲレンデを降りて行きます。
湧き水に手を浸して、小休止。

ゲレンデ駐車場に着きました。トイレ休憩と、弁当の受け取りです。

弁当を持って、少し離れたワラビ平へ向かいます。そこで、お昼です。

長い下り坂はきつかった。ヤレヤレ。 後ろの建物がレストハウス。
ワラビ平への登りがとても急でした。 手に弁当を持って。

ワラビ平は草地です。そこに白樺や栗の木が残されています。

白樺の枝には、「やどりぎ」が一杯、ボールが枝に刺さったようにくっついています。

「宿り木」は寄生植物ですが、冬には宿主に栄養を供給しています。

木の下でシートを引いて、みんなでお弁当をいただきます。
枝には、ヤドリギがたくさん付いています。
これは栗の木、枝が曲がったり折れたりしているのは、熊が寝ていた印。通称「熊棚」です。
これはシラビソにできた「天狗巣病」の枝。鳥の巣のように見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼食後、ワラビ平を降りて、ゲレンデ駐車場に戻ります。ここで弁当ゴミの始末をします。

湿地には、水芭蕉が花をつけていました。ここで見るのは初めてです。

ゲレンデを再び上り始めると、そこには大きな土砂崩れの後がありました。

ゲレンデの真ん中が大きくえぐれたように崩れています。

昨年、7月の豪雨で土砂崩れが起き、「交流の家」と高山市を結ぶ道路も何カ所も崩れたり、落石や倒木で遮断され、通行止めになりました。

新車のスノーモービルが土砂をかぶって壊されました。
その土砂が店に流れ込みました。未だに復旧できていません。

ゲレンデを離れて、上りの急斜面をひたすら登ります。

クマザサの茂った斜面です。
ひたすら登ります。皆、俯いてますね。
倒木や折れた木々があちこちに見られます。 昨年の豪雨、台風、そして大雪、厳しい環境です。
霊芝(さるのこしかけ)
岳樺(だけかんば)です。樹皮が紙のようにめくれてきます。
熊のフンです。

 

黙々と登っています。

ようなく、なだらかな道になりました。

この上り坂の樹林帯は、自然林です。午前中に歩いた林は人工林の唐松林でした。

道は、広葉樹(シラカバやダケカンバ)の枯れ葉で詰められています。
上り坂が過ぎると元気回復。
白樺林を下ります。
落ち葉のクッションで柔らかな感触です。
熊捕獲用の罠が仕掛けられていました。 もちろん空っぽです。
ここは既に「国立乗鞍青少年交流の家」の敷地でした。
敷地内ですが、そこから最後の急な登り道が残されていました。ヒエー・・
熊笹が背よりも高いです。
登り切ると、交流の家の三角屋根が見えてきました。やったー。

朝出発してから、約5時間、みんなよく歩きました。お疲れ様。

ロマンの丘で、クラス写真です。

この丘のシンボル、立派な岳樺(だけかんば)です。
やれやれ、着きました。
ようやく帰ってきて、ほっとしているところです。 出発前に配布されたおやつを片付けています。部屋には持ち込めないので。
クラスごとに、写真を撮ります。 背景は、交流の家とその向こうには乗鞍連峰が。
雄大な記念写真が撮れました。

交流の家の玄関前に集合、リンゴジュースでのどを潤します。

気温は、12℃でした。快適な天候に恵まれた、最高のトレッキングでした。お疲れ様!

交流の家に帰ってからは、クラスごとの研修の時間です。

お風呂に入ったり、クラス目標を決めて、クラス旗を作り、クラス紹介動画を作ります。

夜の発表まで時間があまりありません。

発表は、講堂で行います。密を避けて、前半と後半に分けています。

 

 

 

 

 

 

 

先生方は、動画をどのように配信するか検討を重ねています。

モバイルルータの回線容量ではリアルタイムの配信は難しいようです。

動画配信は、ライブでなく、それぞれのクラスで撮った動画をエアドロップで集約し、後で、配信することになりました。

クラス動画の出来映えに感心しました。みんな凄い!

クラス発表の後、希望者が星空観察会に参加しました。夜空は雲が晴れましたが、あいにくの満月。

空全体が明るく、星座観察にはむきません。それでも幾つかの一等星を見ることができました。

 

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この記事の筆者
校長 澁谷有人
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ハンド部 表敬訪問 中日新聞に掲載2021年4月30日
2021年度オリエンテーション合宿が始まりました2021年4月29日
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